第4回目の講座を開催しました
2023.12.2 津山高専 多目的ホール・化学実験室
第4回目は、津山洋学資料館の小島先生を講師としてお迎えし、「津山洋学と国際情勢(蘭学者が見た世界)」をテーマに講演いただきました。
講演では、「蘭学者が見た世界」の観点から江戸時代の諸外国と日本の関係や、幕末の対外交渉で活躍した箕作阮甫の業績等についてお話いただき、第一段階プログラム受講生もグローバル教育の第一歩を踏み出しました。
続けて、先進科学系の廣木先生とその研究室の学生の指導の下で、「津山洋学/舎密開宗(せいみかいそう)の再現実験」を学びました。
本校の地元である津山市を中心とする美作地方(岡山県北東部)は、江戸時代から明治初期にかけて、日本の近代化に貢献した優秀な洋学者(蘭学者)を輩出しています。本講座では、津山出身の洋学者である宇田川榕菴が著した日本最初の化学書「舎密開宗(せいみかいそう)」について、再現実験に取り組みました。
また、この日は本校公開講座「たたら製鉄公開実験「イチから鉄をつくろう」」が実施されており、受講生も見学しました。
たたら製鉄とは、日本において江戸時代から明治にかけ中国山地で盛んに行われていた製鉄法で、第一段階プログラムの受講生も11/11(土)に日本で唯一の総合博物館である島根県「和鋼博物館」を見学をしています。
公開講座ではたたら操業により炉の中にできる「けら」という塊に実際に触れてみることができました。
写真は、「津山洋学と国際情勢(蘭学者が見た世界)」の講演会と舎密開宗(せいみかいそう)の再現実験のようすです。
次回は12月16日(土)に岡山県倉敷市「大原美術館」・「ライフパーク倉敷科学センター」を訪問します。