第13回目の講座を開催しました
津山高専 マルチパーパスルーム(情報)・マルチパーパスルーム(生物)
我が国には、女の子らしくとか、男の子らしくという古い概念が今もなお残っています。このようなバイアスが、女性の社会進出、特に科学や研究職へ進出の障害になっていることは否めません。小学生では理科や算数が好きな女子は多いが、中・高・大・大学院と進むにつれて理系女子はどんどん減っていく傾向にあります。
そこで、今回は、日本技術士会岡山県支部の支援を得て、女性技術者のロールモデルとして西本氏、小野氏を講師としてお迎えし、「理数系学びのジェンダーギャップの解消」をテーマに講演いただきました。
講演では、まず副支部長の分部氏から技術士制度の説明をしていただき、続いて、講師の女性技術士から、自分が目指してきたもの、やりがい、困難(ジェンダー関連)に対して対処対応したこと、現在の状況などについてお話いただきました。また、「ジェンダーギャップについて考えてみよう」・「自分のこと(将来の夢)について考えてみよう」のワークシートを使ってディスカッションを行いました。
受講生は、身近なジェンダーギャップや将来の夢について考え共有することで、自分の職業選択について自由にして良いということがイメージできたようです。
続けて、先進科学系の柴田先生とその研究室の学生の指導の下で、生物実験「アタマとカラダ プラナリアをあやつる不思議なしくみ」の講座を実施しました。
扁形動物プラナリアは驚異的な再生能力で有名で、メスで真っ二つに切られても、切り口から2匹のプラナリアに増えることができます。今回は、プラナリアを頭とからだ(口を含む)の2つの部分に分けて、普通のプラナリアが持っている、光に集まる性質と、餌に近寄っていく性質が、頭と口どちらによって引き起こされているかを調べました。プラナリアの再生能力については知っていても、今回の実験テーマについては初耳という人が多く、答えを予測しながら楽しく実験を進めていました。
写真は、理数系学びのジェンダーギャップの解消講座と生物実験のようすです。
次回は2月15日(土)に「探究活動発表会」を実施します。