第4回目の講座を開催しました
2025.8.9 津山高専合併教室/岡山サテライト教室(岡山県生涯学習センター)
本企画では、広く受講機会を供与するため県南地域の受講希望者を対象とした「岡山サテライト教室」を岡山県生涯学習センター内に設置して受講生が協働して学ぶ場を確保し、本校に通学すると同等の教育を展開していきます。
今回は岡山サテライト教室と本校をオンラインで結び、講座を実施しました。
まずは、受講生のモチベーションアップを目的とし、2018年度ジュニアドクター育成塾(第一期)の修了生2名による「修了生講演」を実施しました。
2名はジュニアドクター育成塾修了後本校へ進学し、現在先進科学系5年と機械システム系4年に在籍しています。講演では、育成塾を受講しようと思った動機、本校の授業の特長、部活動、留学経験や将来の夢等について講演しました。
続けて、機械システム系の関先生の指導で、「古代製鉄方法から学ぶ現代製鉄の基礎講座」というテーマのもと、岡山県を含む中国地方を中心に日本独自に発展してきた製鉄技術である“たたら製鉄”について学びました。
たたら製鉄とは主に砂鉄と木炭のみを用いて鉄塊をつくる方法で、日本刀の素材となる玉鋼(たまはがね)などはこの製鉄法のみで生産されます。講座では、その製造方法や鉄の還元にかかわる原子の動き(化学反応)、現代製鉄と古代製鉄の製造方法の違いや特徴について学びました。
最後に、情報システム系の宮下先生(津山高専会場)、コーディネータの吉富先生(岡山サテライト教室)による「探究活動」の講座を実施しました。
各々が研究テーマを決めて取り組んでいく探究活動について、前回の講座で配布した企画書を使って進捗確認等を行いました。
写真は、修了生講演と、古代製鉄方法から学ぶ現代製鉄の基礎講座(津山高専会場)のようすです。
次回は9月13日(土)に岡山県倉敷市「大原美術館」・「ライフパーク倉敷科学センター」を訪問します。