第7回目の講座を開催しました
2025.10.11 津山高専化学実験室・合併教室
今回は、先進科学系の廣木先生とその研究室の学生の指導で、「津山洋学/舎密開宗(せいみかいそう)の再現実験」、電気電子システム系の中村(直)先生の指導で、「情報リテラシー」講座、美作大学の渡邊先生の指導で、「備前焼事前学習」を行いました。
本校のある津山市を中心とする美作地方(岡山県北東部)は、江戸時代から明治初期にかけて、日本の近代化に貢献した優秀な洋学者(蘭学者)を輩出しています。
「津山洋学/舎密開宗(せいみかいそう)の再現実験」では、江戸時代の津山藩医である宇田川榕菴(ようあん)が編著訳された日本初の本格的な化学実験書「舎密開宗(せいみかいそう)」について、そこに記された江戸時代の化学、そして現代にそれがいかに影響したかを再現実験と観察をとおして体感しました。
情報リテラシー講座では、研究活動を行う際のモラルとして、情報を扱うコンピュータやインターネットを利用するときに注意するポイントとなる“著作権”や“情報の信ぴょう性”について学びました。
備前焼の事前学習では、日本の「やきもの」の歴史や、備前市伊部周辺で備前焼が隆盛したことの地理的背景などを学びました。また、釉薬(ゆうやく)を一切使わない備前焼にヒダスキなどの美しい窯変が現れる理由を酸化焼成や還元焼成の化学反応の面から学びました。
写真は、情報リテラシー講座と、舎密開宗の再現実験のようすです。

次回は9月13日(土)に岡山県倉敷市「大原美術館」・「ライフパーク倉敷科学センター」を訪問します。
