「伝統工芸品「備前焼」の歴史と伝統を探訪する(備前市訪問)」を実施しました。
2025.12.6 岡山県備前市
12月6日(土)の講座は、A(アート)視点に基づく講座として、「伝統工芸品「備前焼」の歴史と伝統を探訪する」を実施し、中世から続く古い窯業地「六古窯」(備前・丹波・越前・瀬戸・常滑・信楽)のうちの一つ備前を訪ねました。
午前中のフィールドワークでは、まず2025年7月に新たにオープンしたばかりの備前市美術館を訪問し、企画展「備前の現代陶芸・至極の逸品」などの名工(人間国宝)の作品を鑑賞しました。
また、学芸員の解説で、備前焼の焼成法はアートとサイエンスの融合であることなどの説明を受けました。
次に、備前市ボランティアガイド協会のガイドの方に案内していただき、伊部の街並みや窯跡を探訪しました。
伊部南大釜跡では、山の斜面に築かれた長さ数十メートルにもおよぶ巨大な登り窯の跡を見学しました。登り窯の周囲の無数の備前焼の破片が古備前の聖地を物語っているようでした。
その後、街道沿いに窯元や陶商の店が軒を連ねる伊部の街並みを散策しました。
午後からは、本物の粘土を使った土ひねり(陶芸体験)にも挑戦して、受講生たちはカップやお皿など思い思いの作陶に取り組みました。
写真は、備前市美術館と、陶芸体験のようすです。

次回は12月20日(土)に「女性技術者ロールモデルの発信(日本技術士会講演)」,「グローバル教育『津山洋学と国際情勢』(津山洋学資料館講演)」を実施します。
