活動報告

第7回目の講座を開催しました

2021.11.6 津山高専 第一共通実験室・多目的ホール

第7回目は、電気電子システム系の中村直人先生とその研究室の学生の指導の下で、2足歩行ロボット制御プログラミングを学びました。まずは、ロボットの基本的な動作をさせることによって、その機構を動作させる面白さを経験。続けてプログラミングを実施し、ロボットの動作確認をすることで、プログラムの役割を学習しました。さらに、オリジナルな動作のプログラミングを行い、ロボットの動作を確認しました。これらを通して、アクチュエータ、センサと制御回路の関係を学ぶことができました。

また、シニアメンターの吉富先生のワークショップでは、モーターなどの駆動装置や特別な制御装置を必要としない歩行形態である受動的動歩行をする“受動歩行ロボット(トコトコ人形)”を製作しました。この製作により、ロボット歩行の基礎として静歩行と動歩行があることや、制御方法として、アクティブ制御(能動制御)とパッシブ制御(受動制御)があることを理解しました。

写真は、二足歩行ロボット制御プログラミングを学ぶ受講生と、受動走行ロボットの講座のようすです。

 

次回は11月13日(土)に「ライフパーク倉敷科学センター」の見学に行きます。

第6回目の講座を開催しました

2021.10.16 津山高専 マルチパーパスルーム(生物)・多目的ホール

第6回目は、先進科学系の前澤先生の指導で、生物実験「カラフルなプラナリアを作ってみよう」の講座を実施しました。
扁形動物プラナリアは驚異的な再生能力で有名で、清流に生息し、岡山県北でも野外で見つけることができます。興味深いことに、野外では、大多数である茶色の個体に加えて、緑色や黄色などカラフルな個体も観察することができます。
今回は、茶色のプラナリアに赤や緑の乾燥レバーを食べさせることで、プラナリアがその色に変化することを観察しました。そのような色の変化が自然界で生じる謎を解き明かし、それにより、プラナリアとヒトの体制の違いを理解すると共に、動物の進化を垣間見ることができました。

後半の、シニアメンターの吉富先生の指導による「研究者倫理を理解しよう」の講座では、研究論文不正に陥らないためのルールや心構え・注意すべきことや、実験・観察結果を実験ノートに記録する重要性等について学びました。

また、ワークショップでは、自励振動を利用した玩具を工作しました。ばねの太さや長さ、おもりを変えて振動落下の様子を確認しました。

写真は、生物実験の講座とワークショップの受講生のようすです。

 

次回は11月6日(土)に二足歩行ロボットプログラミング実験の講座を実施します。

第5回目の講座を開催しました

2021.10.2 島根県奥出雲町

第5回目は、島根県の「奥出雲たたらと刀剣館」と「奥出雲多根自然博物館」の見学に行きました。
午前中は「奥出雲たたらと刀剣館」で、日本刀の原料になる玉鋼を生産するための古代からの製鉄法「たたら製鉄」について学びました。実物大のたたら炉断面模型やたたら吹きで使われた吹子の実物模型など、いにしえのたたら操業の一部を体験しました。
午後は「奥出雲多根自然博物館」を訪問しました。ここでは約40億年におよぶ貴重な化石が多数展示されており、地球の進化と生命の歴史を学ぶことができました。
写真は、「奥出雲たたらと刀剣館」と、「奥出雲多根自然博物館」の見学のようすです。

 

次回は10月16日(土)に「カラフルなプラナリアを作ってみよう」の講座を開催します。

第4回目の講座を開催しました

2021.9.25 津山高専 化学実験室・多目的ホール

第2回、第3回の講座は緊急事態宣言発令を受けオンライン開催となりましたが、第4回目は感染防止対策を行いながら、本校で対面式で実施しました。
まずは先進科学系の廣木先生の指導で、「光って何?化学って何?光の化学実験室」を実施しました。太陽の光、LEDの光、ホタルの光…私たちの身のまわりは光に満ち溢れており、あまりにも身近であるがために、そもそも「光とは何か?」「光を生み出すには?」「光はどう使う?」など、光に関する質問には大人でも答えに窮するようなものが少なくありません。今回の講座では、化学発光や蛍光発光などの美しい発光反応や蛍光物質の合成実験を通して、身近な世界を科学の目でみる面白さ、素晴らしさを体感しました。

後半は、シニアメンターの吉富先生の指導で、塾生が今後取り組む探究活動の第一歩として「探究テーマを考えよう」「探究テーマについて調べよう」「探究企画書を書いてみよう」というテーマで深化学習を行いました。不思議に思うこと、疑問に思うことから科学的探究は始まること、テーマの見つけ方、探究企画書の書き方などについて解説しました。
また、不思議体験(ワークショップ)として、理科おもちゃの「浮沈子」をつくり、なぜ浮いたり沈んだりするのかグループで話し合い、結果を発表。アルキメデスの原理、パスカルの原理、浮力と重力の釣り合いなどの概念を理解しました。

写真は、化学実験の講座と不思議体験(ワークショップ)の受講生のようすです。

 

次回は10月2日(土)に「奥出雲たたらと刀剣館」・「奥出雲多根自然博物館」の見学に行きます。

 

ジュニアドクター育成塾の開講式を行いました。

2021.8.7 津山高専 図書館・総合情報センター 2F 多目的ホール

8月7日(土)はジュニアドクター育成塾の開講式を実施しました。

開講式では、ジュニアドクター育成塾の活動等についてご説明。続けて、津山洋学資料館・学芸員の田中先生を講師に迎え、津山の地で科学を学ぶ意義として、津山ゆかりの蘭学者について講演いただきました。講演では、江戸時代に西洋から伝わったさまざまな学問を研究した津山藩医の宇田川榕菴や、洋学書の翻訳、幕末の対外交渉で活躍した箕作阮甫の業績について説明いただきました。
講演会の後は、今後の受講に使用するコミュニケーションツールMicrosoft Teamsについて、その操作手順を紹介しました。

写真は、開講式と津山洋学講演のようすです。

 

次回は8月28日(土)に「scratchプログラミング」の講座を開催します。