活動報告
「社会実装体験学習(IKOMAロボテック株式会社訪問)・なぎビカリアミュージアム訪問」を実施しました
2025.11.15 IKOMAロボテック株式会社(津山市)・なぎビカリアミュージアム(奈義町)
第9回目の講座は、「社会実装体験学習(IKOMAロボテック株式会社訪問)・なぎビカリアミュージアム訪問」を実施しました。
午前中は地元津山市に本社を置く、最高水準の技術力をほこるロボットシステム開発企業である「IKOMAロボテック株式会社」を訪問しました。
まず初めに社長の生駒様より“起業した経緯”や“客のニーズを掘り起こし、イメージを形にしていく作業の大切さと難しさ”などをお話しいただき、夢を忘れないで努力することの大切さを教えていただきました。また、工場見学を通して、つやまSTEAM人材育成塾で学習していること(ロボット、プログラミングなど)が、実際の社会で使われている現場を見ることができ、科学技術への関心を深めることができました。
午後は奈義町周辺で産出するビカリア(既に絶滅した巻貝)を中心とした、生命の長い歴史を物語る貴重な動植物化石を展示しているなぎビカリアミュージアムを訪問しました。
ここでは、マングローブの生い茂った当時を再現したジオラマ、地層の断面に露出した自然の状態の化石などを見学し、続けて化石発掘を体験しました。
写真は、IKOMAロボテック株式会社見学と、なぎビカリアミュージアムの化石発掘体験のようすです。

次回は12月6日(土)に「伝統工芸品「備前焼」の歴史と伝統を探訪する(備前市訪問)」を実施します。
第8回目の講座を開催しました
2025.11.8 津山高専マルチパーパス(ものづくり)/岡山サテライト教室(岡山県生涯学習センター)
本企画では、広く受講機会を供与するため県南地域の受講希望者を対象とした「岡山サテライト教室」を岡山県生涯学習センター内に設置して受講生が協働して学ぶ場を確保し、本校に通学すると同等の教育を展開していきます。
今回は岡山サテライト教室と本校をオンラインで結び、講座を実施しました。
まずは、サブコーディネータの杉山先生による「グローバル教育2/留学生と交流」を実施しました。
カンボジア、タイ、インドネシア、マレーシア、クロアチアから来ている本校の留学生が母国の文化や習慣等について紹介し、次に受講生のグループの中に入り、グループごとに交流しました。
受講生は、どのようにして日本語を覚えたのか、気候や食べ物、将来の夢等について積極的に質問し、他国を知る貴重な経験となりました。また、アメリカ、ヨーロッパに偏りがちな視点を、東アジアや東南アジアにも向ける機会にもなりました。
続けて、岡山サテライト教室と本校で分かれて、それぞれに探究活動を実施しました。
受講生が個々にテーマを設定して取り組んでいる探究活動について、そのポスターのまとめ方を説明し、また、受講生がグループに分かれて研究の進捗状況についてグループディスカッションを実施しました。
写真は、グローバル教育の留学生による母国の紹介と交流(津山高専会場)のようすです。

次回は11月15日(土)に「社会実装体験学習(IKOMAロボテック株式会社訪問)・なぎビカリアミュージアム訪問」を実施します。
「津田永忠の史跡をめぐる(田原井堰・田原用水・閑谷学校見学)」を実施しました。
2025.10.25 岡山県和気町(田原井堰資料館)・赤磐市(田原用水 石の掛樋)・備前市(閑谷学校)
第8回目の講座は、「津田永忠の史跡をめぐる(田原井堰(たわらいせき)・田原用水・閑谷(しずたに)学校見学)」を実施しました。
最初に和気町田原井堰資料館を訪問し、歴史や地理などの社会的な背景や、井堰の構造などを学びました。
続いて、赤磐市に移転・復元された水路施設「石の掛樋(かけひ)」を見学し、当時の石工技術あるいは土木技術のレベルの高さを知ることができました。
その後、備前市の閑谷学校を訪れ、国宝の講堂で論語を学び、自分の座右の銘にできるような言葉を選びました。また、班に分かれて閑谷学校内を見て回り、火と水から閑谷学校を守るための先人達の創意工夫の跡を探しました。
写真は、石の掛樋の見学と、閑谷学校での論語の学びのようすです。

次回は11月8日(土)に「グローバル教育/留学生と交流」を実施します。
第二段階プログラム受講生を対象としたアントレプレナーシップ教育(大原本邸訪問)を実施しました。
2025.10.18 語らい座大原本邸,クラボウ記念館(倉敷市)
10月18日(土)に、第二段階プログラムの小中学生7名が、アントレプレナー教育(起業家精神から学ぶ教育)の一環として、倉敷市の語らい座大原本邸をプラットホームに、クラボウ記念館や倉敷美観地区の街並みを訪問しました。
本講座では、岡山県倉敷地区の“町衆文化”を継承し、紡績業を起業して大原財閥を築き上げ、倉敷の社会文化事業にも大きく貢献した大原孫三郎の子孫の方と実際に起業して現在活躍されている方のクロストークやクラボウ記念館の見学を通して、大原孫三郎の事績や起業家精神について学びました。
また、美観地区に設計事務所をかまえる一級建築士の方の案内で、倉敷美観地区の街並みを散策し、倉敷が発展した背景や、美観地区の成り立ちを、建物の観点から分かり易く解説していただきました。
受講生は貴重な体験ができ、それぞれに感じ取るものがあったと思います。アントレプレナーの積極性や決断力を自分の自立心につなげて、将来の夢の実現に向けて進んで行ってくれればと期待するところです。

第7回目の講座を開催しました
2025.10.11 津山高専化学実験室・合併教室
今回は、先進科学系の廣木先生とその研究室の学生の指導で、「津山洋学/舎密開宗(せいみかいそう)の再現実験」、電気電子システム系の中村(直)先生の指導で、「情報リテラシー」講座、美作大学の渡邊先生の指導で、「備前焼事前学習」を行いました。
本校のある津山市を中心とする美作地方(岡山県北東部)は、江戸時代から明治初期にかけて、日本の近代化に貢献した優秀な洋学者(蘭学者)を輩出しています。
「津山洋学/舎密開宗(せいみかいそう)の再現実験」では、江戸時代の津山藩医である宇田川榕菴(ようあん)が編著訳された日本初の本格的な化学実験書「舎密開宗(せいみかいそう)」について、そこに記された江戸時代の化学、そして現代にそれがいかに影響したかを再現実験と観察をとおして体感しました。
情報リテラシー講座では、研究活動を行う際のモラルとして、情報を扱うコンピュータやインターネットを利用するときに注意するポイントとなる“著作権”や“情報の信ぴょう性”について学びました。
備前焼の事前学習では、日本の「やきもの」の歴史や、備前市伊部周辺で備前焼が隆盛したことの地理的背景などを学びました。また、釉薬(ゆうやく)を一切使わない備前焼にヒダスキなどの美しい窯変が現れる理由を酸化焼成や還元焼成の化学反応の面から学びました。
写真は、情報リテラシー講座と、舎密開宗の再現実験のようすです。

次回は9月13日(土)に岡山県倉敷市「大原美術館」・「ライフパーク倉敷科学センター」を訪問します。
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