活動報告

第二段階プログラム受講生が第17回「科学の芽」賞で奨励賞を受賞しました

2022.11

ジュニアドクター育成塾第二段階プログラム(佐藤研究室/現茨城高専によるオンライン指導)で砂時計と水時計について研究を行っている受講生(中3)が、『水時計のひみつPart4~「マリオットのビン」で水の流れを科学する~』という研究テーマで第17回朝永振一郎記念「科学の芽」賞(主催:筑波大学)に応募し、見事、奨励賞を受賞しました。
「科学の芽」賞は、小・中・高校生を対象に自然や科学への関心と芽を育てることを目的として筑波大学が主催となって実施しており、自然現象に接する中で、「あれっ」「なぜ」と思うこと(=科学の芽)を実験や観察をとおして育て、まとめた研究作品が全国から寄せられます。
今回は中学生部門に1,114件の応募があり、「科学の芽」賞が7名、「科学の芽」奨励賞が5名受賞しました。当該受講生は奨励賞であったことから、上位12位以内に入賞したということになります。

受賞の翌日(11月26日(土))がたまたまジュニアドクター育成塾の講座の日であったことから、修了生のロールモデルとして研究発表をしていただきました。受講生は熱心に聞き入っており、とても良い刺激になったようです。

写真は、11月26日の研究発表のようすです。

第8回目の講座を開催しました

2022.11.26 津山高専 マルチパーパスルーム(生物)・多目的ホール

第8回目は、先進科学系の高木先生の指導で、生物実験「大腸菌から組換えタンパク質を取り出してみよう」の講座を実施しました。
大腸菌は遺伝子組み換え技術が確立しており、培養速度が速く安価な培地で培養できることから、広く応用が行われています。
今回の実習では、培養された遺伝子組み換え大腸菌から組オワンクラゲのタンパク質(GFP)を取り出し、一連の精製手順を体験しました。また得られたGFPを使ってタンパク質の性質についてより詳しく学びました。

続けて、1期生、2期生による修了生講演を実施しました。
まずは、現在第二段階(佐藤研究室)で砂時計と水時計について研究を行っている2期生(中3)が、『水時計のひみつ Part4~「マリオットのビン」で水の流れを科学する~』という研究テーマで発表を行いました。この研究発表は、先日行われた第17回「科学の芽」賞(筑波大学主催)で見事奨励賞を受賞しており、現在探究活動を行っている第一段階の受講生にとって、とても良い刺激となったようです。
また、現在津山高専2年に在籍する1期生が、ジュニアドクター育成塾を受講しようと思った動機や科学コンテストでの発表・表彰実績、将来の夢等について講演し、「納得するまで諦めずに頑張ってほしい」とエールを送りました。

後半の、シニアメンターの吉富先生による探究活動では、各自行っている研究の進捗状況についてグループディスカッションを実施しました。また、「消える妖精」のワークショップを実施し、不思議な数理を学びました。

写真は、生物実験の講座と修了生講演のようすです。

   

次回は12月3日(土)に「電子回路実験~無安定マルチバイブレータによるLED点滅~」の講座を開催します。

「ジュニアドクター育成塾サイエンスカンファレンス2022」に参加しました。

2022.11.12~13

11月12日(土)・13日(日)は科学技術振興機構主催の「ジュニアドクター育成塾サイエンスカンファレンス2022」がオンラインで実施されました。

初日の12日(土)は全国29機関53件のジュニアドクター育成塾の受講生による研究発表が行われました。
本校からは第二段階受講生の中1男子2名(西尾研究室所属)が「センサー・タイマー・モーターを用いた生活サポートアイテム」、小6女子・中2男子(中村(直)研究室所属)が「モータを使った移動体の製作」というテーマで研究発表を行い、見事、「センサー・タイマー・モーターを用いた生活サポートアイテム」はプレゼンテーション賞、「モータを使った移動体の製作」はチャレンジ賞を受賞しました。

また、13日(日)は交流会が行われ、本校からは第二段階中3男子と小6女子が参加しました。
交流会では「月開発会議~あなたの選択が未来をつくる~」、「もう選べない?未来のお寿司」をテーマとしたワークショップが行われ、「月開発」や「水産資源」について多様な意見を持った人と対話をしながら自分の考えを深めるとともに、さまざまな価値観に触れながら、これからの社会や行動について考える機会となりました。

写真は研究発表をしている受講生の様子です。

 

たたらの総合博物館和鋼博物館」の見学に行きました。

2022.9.24 島根県安来市

第7回目は、日本の伝統的製鉄法の「たたら」に関する日本で唯一の総合博物館である「和鋼博物館(島根県安来市)」の見学に行きました。

ここでは、「たたら」を再現して炎を燃やし、製鉄の様子が体感できる展示室や、鉄ができるまでの工程を解説する映像のほか、国の重要有形民俗文化財にも指定、明治時代に作られたという送風装置「天秤ふいご」などの実際に使われて いた製鉄用具が展示されています。
今回は、砂鉄の採集方法である“鉄穴流し(かんなながし)”の模型装置を使って、砂鉄と土が分離される実験も体験できました。
これらの見学・体験を通じ、江戸時代から明治にかけ中国山地で盛んに行われていた製鉄について学びました。

写真は、館内の見学と「鉄穴流し」の体験のようすです。

 

次回は11月26日(土)に「大腸菌から組換えタンパク質を取り出してみよう」の講座を開催します。

第6回目の講座を開催しました

2022.10.22 津山高専 第一共通実験室・多目的ホール

第6回目は、電気電子システム系の中村直人先生とその研究室の学生の指導の下で、2足歩行ロボット制御プログラミングを学びました。
まずは、ロボットの基本的な動作をさせることによって、その機構を動作させる面白さを経験。続けてプログラミングを実施し、ロボットの動作確認をすることで、プログラムの役割を学習しました。さらに、オリジナルな動作のプログラミングを行い、ロボットの動作を確認しました。これらを通して、アクチュエータ、センサと制御回路の関係を学ぶことができました。

また、シニアメンターの吉富先生のワークショップでは、モーターなどの駆動装置や特別な制御装置を必要としない歩行形態である受動的動歩行をする“受動歩行ロボット(トコトコ人形)”を製作しました。
この製作により、ロボット歩行の基礎として静歩行と動歩行があることや、制御方法として、アクティブ制御(能動制御)とパッシブ制御(受動制御)があることを理解しました。

写真は、二足歩行ロボット制御プログラミングを学ぶ受講生と、受動走行ロボットの講座のようすです。

 

次回は11月12日(土)に「和鋼博物館(島根県)」を訪問します。