活動報告
第4回目の講座を開催しました
2024.8.10 津山高専多目的ホール/岡山サテライト教室(岡山県生涯学習センター)
本企画では、広く受講機会を供与するため県南地域の受講希望者を対象とした「岡山サテライト教室」を岡山県生涯学習センター内に設置して受講生が協働して学ぶ場を確保し、本校に通学すると同等の教育を展開していきます。
第4回目の講座は岡山サテライト教室と本校をオンラインで結び、実施しました。
まずは、受講生のモチベーションアップを目的とし、R4年度まで実施していたジュニアドクター育成塾の修了生2名による「修了生講演」を実施しました。
講演では、ジュニアドクター育成塾4期生修了後に第二段階プログラムに進み、現在は本校2年に在籍している修了生や、同じく4期生修了後に第二段階プログラムに進み、現在も中村(直)研究室でモーターに関連した研究を行っている修了生が、育成塾を受講しようと思った動機や科学コンテストでの発表・表彰実績、将来の夢等について講演しました。
続けて、機械システム系の関先生の指導で、「古代製鉄方法から学ぶ現代製鉄の基礎講座」というテーマのもと、岡山県を含む中国地方を中心に日本独自に発展してきた製鉄技術である“たたら製鉄”について学びました。
たたら製鉄とは主に砂鉄と木炭のみを用いて鉄塊をつくる方法で、日本刀の素材となる玉鋼(たまはがね)などはこの製鉄法のみで生産されます。講座では、その製造方法や鉄の還元にかかわる原子の動き(化学反応)、現代製鉄と古代製鉄の製造方法の違いや特徴について学びました。
最後に、電気電子システム系の中村(直)先生の指導で、「研究倫理」の講座を実施しました。
研究論文不正に陥らないためのルールや心構え・注意すべきことや、実験・観察結果を実験ノートに記録する重要性等について学びました。
写真は、修了生講演と、古代製鉄方法から学ぶ現代製鉄の基礎講座(津山高専会場)のようすです。
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次回は9月14日(土)に「大原美術館【対話型アート鑑賞】」・「ライフパーク倉敷科学センター」(倉敷市)を訪問します。
第3回目の講座を開催しました
2024.8.3 津山高専総合理工学科南館/岡山サテライト教室(岡山県生涯学習センター)
本企画では、広く受講機会を供与するため県南地域の受講希望者を対象とした「岡山サテライト教室」を岡山県生涯学習センター内に設置して受講生が協働して学ぶ場を確保し、本校に通学すると同等の教育を展開しています。
津山高専会場では、電気電子システム系の中村(直)先生とその研究室の学生の指導で、2足歩行ロボット制御プログラミングを学びました。
まずは、ロボットの基本的な動作をさせることによって、その機構を動作させる面白さを経験しました。続けてプログラミングを行い、ロボットの動作確認をすることで、プログラムの役割を学習しました。さらに、オリジナルな動作のプログラミングを行い、ロボットの動作を確認しました。これらを通して、アクチュエータ、センサと制御回路の関係を学ぶことができました。
続けて情報システム系の宮下先生(津山高専会場)、コーディネータの吉富先生(岡山サテライト教室)が「探究活動の説明」を行いました。
探究活動とは“自発的に行う自由研究”のことを言いますが、受講生が各自でテーマを決めて研究を進めてくにあたり、その企画書の書き方などについて学びました。
写真は、二足歩行ロボット制御プログラミングを学ぶ受講生と、探究活動の講座(津山高専会場)のようすです。
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次回は8月10日(土)に「修了生講演」・「古代製鉄方法から学ぶ現代製鉄の基礎」・「研究倫理」を開催します。
たたらの総合博物館「和鋼博物館」の見学に行きました。
2024.7.27 島根県安来市 和鋼博物館
第2回目は、日本の伝統的製鉄法の「たたら」に関する日本で唯一の総合博物館である「和鋼博物館(島根県安来市)」の見学に行きました。
「和鋼博物館」では、日本の伝統的製鉄法の「たたら」を再現して炎を燃やし、製鉄の様子が体感できる展示室や、鉄ができるまでの工程を解説する映像のほか、国の重要有形民俗文化財にも指定、明治時代に作られたという送風装置「天秤ふいご」などの実際に使われていた製鉄用具の展示などを通じ、江戸時代から明治にかけ中国山地で盛んに行われていた製鉄について学びました。
また、『鉄穴流し模型で砂鉄採取を体験しよう』というワークショップでは、鉄穴流し模型を使い、砂鉄と土砂の比重の違いを利用して土砂の中から砂鉄のみを取り出し集める体験をしました。
この体験を通して、たたら製鉄の材料集めのために行っていた鉄穴流しには、科学的な原理があったことがわかりました。
写真は、館内の見学とワークショップのようすです。
(写真は和鋼博物館の許可を得て掲載しております。)
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次回は8月3日(土)に「二足歩行ロボット講座(津山高専会場)」、「ペーパーブリッジ講座(岡山サテライト教室)」を開催します。
第一段階プログラム(第二期生)の開講式を行いました。
2024.7.13 津山高専多目的ホール
7月13日(土)はつやまSTEAM人材育成塾の開講式を実施しました。
開講式では、岩佐校長からの挨拶の後、活動内容や個人情報の取り扱い等について説明しました。また、課題の提出や情報共有・質問等に使用するMicrosoft Teamsについて、その操作手順を紹介しました。
続けて、情報システム系の寺元先生の指導で、「プログラミング(micro:bit)」の講座を実施しました。
micro:bitの概要説明の後、機能ブロックを任意に接続してmicro:bitによる諸処理を実現するビジュアルプログラミングの方法を体験し、簡単なプログラムの処理内容を学びました。
また、「バナナキーボードを作ろう」という動画を参考に、バナナの代わりに何かをタッチすると指定した高さや長さの音が鳴るプログラムを作成しました。プログラムしたとおりに動作をすると、受講生はとても嬉しかったようです。
写真は、開講式とプログラミング(micro:bit)講座のようすです。
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今年度は3月までの全15回の講座を予定しており、プログラミングや生物実験、化学実験、グローバル教育、施設見学等を行っていきます。
次回は7月27日(土)に和鋼博物館(島根県安来市)を訪問します。
第二段階プログラムガイダンスを実施しました。
2024.6.8 津山高専多目的ホール/2024.6.9 岡山大学
6月8日(土)・9日(日)に、第二段階プログラム受講生を対象にしたガイダンスを実施しました。
昨年度の第一段階プログラム受講生のうち第二段階プログラムに進んだ計11名の受講生が、津山高専・美作大学・岡山大学の研究室に所属し、月に1~2回程度指導教員のもと、「3次元キャラクターを生成し自由に動かしてみよう」、「競技用ロボットの製作」、「津山産アピオスの研究」、「物性物理学」などのテーマで研究を行っていきます。
今回は8日(土)に津山高専・美作大学の研究室に配属の受講生、9日(日)に岡山大学の研究室に配属の受講生を対象に、ガイダンスを実施しました。
ガイダンスでは、全体への諸説明の後、各研究室に分かれ、指導教員との顔合わせや今年度の研究の進め方についての説明を行いました。
写真は津山高専会場の全体への諸説明と研究室の説明のようすです。
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