活動報告
美作サイエンスフェアにブースを出展しました。
2024.9.22 美作大学・美作大学短期大学部
地域の子どもたちが科学に触れ、楽しみながら学ぶことのできる「美作サイエンスフェア」につやまSTEAM人材育成塾からブースを出展しました。
このフェアは、津山高校SSH推進室が中心となり、津山高専・美作大学・地域の高校等が連携して美作大学を会場として毎年開催している取組です。今回で10回目となり、参加した小中学生約300人が思い思いのブースを巡って科学体験を楽しみました。
つやまSTEAM人材育成塾からは、山田(貴)先生指導の「不思議なコマをつくって回そう」と吉富コーディネータ指導の「キラキラ浮沈子をつくろう」の2つのブースを出展しました。
津山高校のボランティア生徒の協力のもと、理科おもちゃつくりを通して、子どもたちに不思議なサイエンスを体験してもらいました。写真は津山高専のブースの様子です。
「大原美術館(対話型アート鑑賞)」・「ライフパーク倉敷科学センター」の見学に行きました。
2024.9.14 岡山県倉敷市 大原美術館・ライフパーク倉敷科学センター
9月14日(土)に、第一段階プログラムの小中学生25名が、倉敷市の大原美術館およびライフパーク倉敷科学センターを訪問しました。
大原美術館では、ただ鑑賞するだけではなく、一つの視覚教材をみんなで囲み“見る・考える・話す・聴く”という対話型アート鑑賞を行いました。同じ絵に対しても様々な視点があり、一緒に見学していた教員にとっても新たな発見のある経験でした。
ライフパーク倉敷科学センターでは約100点の展示物を有する科学展示室での体験と、プラネタリウムを鑑賞しました。科学展示室では受講生は各自で興味のある展示を回り、関心を深めたようです。
写真は、大原美術館とライフパーク倉敷科学センターの見学のようすです。
次回は10月12日(土)に「津山洋学の講座/舎密開宗の再現実験」・「情報リテラシー講座」を開催します。
第4回目の講座を開催しました
2024.8.10 津山高専多目的ホール/岡山サテライト教室(岡山県生涯学習センター)
本企画では、広く受講機会を供与するため県南地域の受講希望者を対象とした「岡山サテライト教室」を岡山県生涯学習センター内に設置して受講生が協働して学ぶ場を確保し、本校に通学すると同等の教育を展開していきます。
第4回目の講座は岡山サテライト教室と本校をオンラインで結び、実施しました。
まずは、受講生のモチベーションアップを目的とし、R4年度まで実施していたジュニアドクター育成塾の修了生2名による「修了生講演」を実施しました。
講演では、ジュニアドクター育成塾4期生修了後に第二段階プログラムに進み、現在は本校2年に在籍している修了生や、同じく4期生修了後に第二段階プログラムに進み、現在も中村(直)研究室でモーターに関連した研究を行っている修了生が、育成塾を受講しようと思った動機や科学コンテストでの発表・表彰実績、将来の夢等について講演しました。
続けて、機械システム系の関先生の指導で、「古代製鉄方法から学ぶ現代製鉄の基礎講座」というテーマのもと、岡山県を含む中国地方を中心に日本独自に発展してきた製鉄技術である“たたら製鉄”について学びました。
たたら製鉄とは主に砂鉄と木炭のみを用いて鉄塊をつくる方法で、日本刀の素材となる玉鋼(たまはがね)などはこの製鉄法のみで生産されます。講座では、その製造方法や鉄の還元にかかわる原子の動き(化学反応)、現代製鉄と古代製鉄の製造方法の違いや特徴について学びました。
最後に、電気電子システム系の中村(直)先生の指導で、「研究倫理」の講座を実施しました。
研究論文不正に陥らないためのルールや心構え・注意すべきことや、実験・観察結果を実験ノートに記録する重要性等について学びました。
写真は、修了生講演と、古代製鉄方法から学ぶ現代製鉄の基礎講座(津山高専会場)のようすです。
次回は9月14日(土)に「大原美術館【対話型アート鑑賞】」・「ライフパーク倉敷科学センター」(倉敷市)を訪問します。
第3回目の講座を開催しました
2024.8.3 津山高専総合理工学科南館/岡山サテライト教室(岡山県生涯学習センター)
本企画では、広く受講機会を供与するため県南地域の受講希望者を対象とした「岡山サテライト教室」を岡山県生涯学習センター内に設置して受講生が協働して学ぶ場を確保し、本校に通学すると同等の教育を展開しています。
津山高専会場では、電気電子システム系の中村(直)先生とその研究室の学生の指導で、2足歩行ロボット制御プログラミングを学びました。
まずは、ロボットの基本的な動作をさせることによって、その機構を動作させる面白さを経験しました。続けてプログラミングを行い、ロボットの動作確認をすることで、プログラムの役割を学習しました。さらに、オリジナルな動作のプログラミングを行い、ロボットの動作を確認しました。これらを通して、アクチュエータ、センサと制御回路の関係を学ぶことができました。
続けて情報システム系の宮下先生(津山高専会場)、コーディネータの吉富先生(岡山サテライト教室)が「探究活動の説明」を行いました。
探究活動とは“自発的に行う自由研究”のことを言いますが、受講生が各自でテーマを決めて研究を進めてくにあたり、その企画書の書き方などについて学びました。
写真は、二足歩行ロボット制御プログラミングを学ぶ受講生と、探究活動の講座(津山高専会場)のようすです。
次回は8月10日(土)に「修了生講演」・「古代製鉄方法から学ぶ現代製鉄の基礎」・「研究倫理」を開催します。
たたらの総合博物館「和鋼博物館」の見学に行きました。
2024.7.27 島根県安来市 和鋼博物館
第2回目は、日本の伝統的製鉄法の「たたら」に関する日本で唯一の総合博物館である「和鋼博物館(島根県安来市)」の見学に行きました。
「和鋼博物館」では、日本の伝統的製鉄法の「たたら」を再現して炎を燃やし、製鉄の様子が体感できる展示室や、鉄ができるまでの工程を解説する映像のほか、国の重要有形民俗文化財にも指定、明治時代に作られたという送風装置「天秤ふいご」などの実際に使われていた製鉄用具の展示などを通じ、江戸時代から明治にかけ中国山地で盛んに行われていた製鉄について学びました。
また、『鉄穴流し模型で砂鉄採取を体験しよう』というワークショップでは、鉄穴流し模型を使い、砂鉄と土砂の比重の違いを利用して土砂の中から砂鉄のみを取り出し集める体験をしました。
この体験を通して、たたら製鉄の材料集めのために行っていた鉄穴流しには、科学的な原理があったことがわかりました。
写真は、館内の見学とワークショップのようすです。
(写真は和鋼博物館の許可を得て掲載しております。)
次回は8月3日(土)に「二足歩行ロボット講座(津山高専会場)」、「ペーパーブリッジ講座(岡山サテライト教室)」を開催します。